徳島ヴォルティス、リカルド・ロドリゲス監督の熊本戦後の記者会見
【試合の総括】
今日の総括としては、ありとあらゆる形でゴールを奪おうと試みたんですけど、なかなか入らなかった。相手の裏のスペースを狙ったり、前からプレスをはめて、奪って狙っていったりとか、そういうのをいろいろやってみたんですけど、なかなかゴールを奪うことができなくて。ただ、その中でも相手のやりたいことというのは全てうまく防げていたのかなと。センタリングを上げさせないことだったり、上げられてもしっかり中の選手がつかまえて守ってくれることだったり。最後のところで運が傾いていたのかなと、彼(ブエノ選手)がああやってゴールを決めてくれて。ただ、あれも一つのゴールなので、それで勝つことができた。
ー今日の守備の方法について。構えてカウンターをするところと、前から奪うところと両方あった。使い分けについては
最初はああやって守備から入って思うようにしていたんですけど、攻撃としては相手の空けたスペースをついていく。それは先週もやっていたが、問題点としていまFWが抜けて、そこのポジションをやれる選手を探している段階です。今日に関しては、杉本竜士を前線に入れて彼のスピード、相手の空けた裏のスペースをうまくつけていこうというふうに話していて、それでもなかなかゴールを奪うことができなくて。
それから、熊本も我々がそういったところを狙っていると分かっていたと思うので、やり方を変えていかないと、ただただボールを回されるだけなので、そういった理由で前から行くことにしました。前から行って、それからまた途中で変えたんですけど、最終的にはあのゴールが決定的な形になって勝てたんですけど。ただ、周りの人たち、新聞記者や見に来てくれる人、ファン・サポーターの人たちにはディフェンスをしている、徳島ヴォルティスは、ディフェンスがメインになっているんじゃないかという考えを持っている人もいるかもしれないですけども、そうではなくて、これはすべてゴールを取るために、どうやってディフェンスをするのかを話しているので、、ただ守って固めているわけではないということはみんなに理解してもらえればなと。
ー攻撃のところでは見る限り決定的な場面はなかった。一番大きいのは選手の不足なのか、それとも戦術で何か足りないところがあったとすればそれはどういったところか
FWが足りていない、そういう印象はあります。前線の選手、(移籍した)山﨑(凌吾)選手がこのチームに最も適している選手だったと思うので、彼が出てしまってFW不足というふうに認識しています。その中で、監督の仕事はいかにして勝てるかというソリューション、答えを見つけ出さなければならないので、そのためにいま、いろいろな方法を試しながら進んでいるところです。
これからは、もちろん誰かを取るとなったら鳥栖戦(天皇杯)、愛媛戦の後、大宮戦から出られるようになるんですけども、それまでは今いるメンバーで戦っていく。他から来るかはまだ分からない状態なので、そのときに今やっているやり方でしっかり勝っていくことができればなと思っています。
ただ、もちろん練習でいろんな形を試したり、いろんな選手を違ったポジションで使ったりとかやっているんですけど、今回の試合で重要だったなと思うところは、無失点に抑えること。相手にチャンスを与えない、失点しないことが重要で、仮にこのままなかなか苦戦したとしても、こういうふうに相手に失点を許さなければ、これからも良い試合ができていくのかなと思っています。途中からシステムを変えて試したんですけど、それがうまくいったので、そういうところも考慮しながらやっていきたいと思います。