2020年春、沖縄から徳島文理大に進学した謝花建生(じゃはなたつき)さん(20)=3年、名護市出身=は空を見上げたとき、「あれ?」と思った。やけに辺りが静かだった。「ああ、そうか。徳島では米軍ヘリが毎日飛んでいないんだ」と気付いた。
「生まれたときから基地の存在が当たり前過ぎて」。そう話すのは大学で1学年後輩の玉城咲歩(さほ)さん(19)=うるま市出身。通っていた小学校は、米軍キャンプの隣にあった。
本土復帰前から沖縄の学生を積極的に受け入れてきた徳島文理大には現在、
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2020年春、沖縄から徳島文理大に進学した謝花建生(じゃはなたつき)さん(20)=3年、名護市出身=は空を見上げたとき、「あれ?」と思った。やけに辺りが静かだった。「ああ、そうか。徳島では米軍ヘリが毎日飛んでいないんだ」と気付いた。
「生まれたときから基地の存在が当たり前過ぎて」。そう話すのは大学で1学年後輩の玉城咲歩(さほ)さん(19)=うるま市出身。通っていた小学校は、米軍キャンプの隣にあった。
本土復帰前から沖縄の学生を積極的に受け入れてきた徳島文理大には現在、