あと20年たったら、全国で7万7千あるお寺さん、8万1千のお神さんの4割が消滅するんじゃと。過疎や少子高齢化社会で地域がたちいかん、神社仏閣ものうなるって、ほんまか。

 小松島では、宮司さんがのうなった金長神社の取りのけの問題が関心を呼んどる。社殿は昭和31年に建設され70年近うなり、瓦がずれ落ちたり柱が傾いて雨風で腐ったりして倒壊寸前やと。社殿全面改築には1400万円かかるって話じゃ。

 金長神社は、地元の子どもたちや老若男女の心のよりどころじゃ。この神社を大事に思う地元の住民は一般社団法人をつくって知恵と力を結集し、社殿の修復事業をするための募金活動を始めたっちゅう。

 ただしな、アンケートしたところ全国平均は150円で、一番多い福井県が240円、徳島県は最下位の90円やって。これは、おさい銭の額のこっちゃ。募金となれば1円を積み重ねる長い道のり。山道を一歩一歩進む富士登山の険しさでよ。

 ほんで、住民は背水の陣でひらめいたか、徳島大が設立した大学支援機構の「おつくる」っていうインターネットサイトを使い、クラウドファンディングなるもんを始めたと。なんせジブリアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」が多大な興行収入をあげた金長大明神のご威光と御利益があるんぞよ。

 日本全国から地元にお金を呼び込み、オブゲンシャやモッタハンからお金を循環させるという仕組みじゃよ。おさい銭には渋くとも、貯蓄額が多いわが県じゃ。徳島県民は質素な暮らしをモットーとし、阿波踊りで燃え上がり、冠婚葬祭や大事なことには、ぱ~っと気前の良いところがある。振り込め詐欺なんぞにだまされたら、あきまへんで。ふるさとの思い出を守るんに寄付するんでよ。

 7月末までに工事手付金の350万円を集めるのが目標で、住民はその後の社殿完成も、維持管理も、資金を募金活動で賄うつもりとか。

 みんなで大事なもんを伝えていくんじゃ。古い神社をまもる新しい試みが成功するのを、見守りたいの~。(砂かけ爺)