徳島市多家良町吉田の手塚英治さん(62)と妻の十三子(とみこ)さん(66)が、10年ほど前に3カ月間、行方不明になった愛猫「ナン」を捜し続けた実話を基にしたオリジナル絵本「おかえりナン」を作っている。自費出版で300部が近く完成する予定。夫妻は、周囲の応援で再会できたナンと今も一緒に暮らしており、「絵本を通じて、当時お世話になった多くの人に感謝を伝えたい」と話している。
絵本はA4判、36ページ。物語は、2011年5月に英治さんが生まれたばかりのナンを保護した場面から始まる。ナンがいなくなったのは同年7月で、絵本では夫妻が特徴をまとめたチラシを作って配ったり、徳島新聞の「あどねっと」欄に情報提供を呼び掛ける広告を掲載したりして、ナンの捜索を続ける様子が描かれる…
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