安全保障関連法案に反対する徳島県内の市民グループが16日、徳島駅前で相次いで街宣活動を行った。国会審議がヤマ場を迎える中、参加者は「最後の最後まで反対の声を上げ続けよう」と法案の廃案を訴えた。
県内46の女性団体でつくる「特定秘密保護法廃止!女たちの怒りの行動」の約30人は赤いジャケットやカーディガンを着て並び、「安倍晋三首相へのレッドカード」との意思を示した。
演説した呼び掛け人の諏訪公子さん(72)は「国民の命を脅かす法案が通ろうとしている。なんとしても廃案に追い込まないといけない」と主張。県女性協議会の瀬尾規子会長(59)は「災害時に国民の命を守るために一生懸命になってくれている自衛隊がなぜ他国と一緒に戦争をしなければならないのか」と批判した。
徳島労連や新日本婦人の会県本部など県内15団体でつくる徳島憲法共同センターは緊急アピール行動を展開した。徳島革新懇の横山良代表世話人(70)ら各団体の7人がマイクを握り、「安保関連法案は絶対に認められない」「暴走する政治を止める戦いを続けよう」などと訴えた。
参加した約100人は「安保法案に異議あり!」「戦争NO」と書かれたプラカードやのぼりを掲げて整列。「戦争法案必ず廃案」「強行採決絶対中止」とシュプレヒコールを上げた。