女性向け会員制クラブ「徳島新聞女性クラブ」は21日、歌手の美川憲一さんのトークイベントを徳島市のアスティとくしまで開いた。美川さんは母親や先輩歌手らのエピソードを披露し、「いつまでも輝いていたい。笑顔を忘れず、しぶとく生きていきましょう」と呼び掛けた。
美川さんは、妻子ある男性と実母の間に生まれた自らの出自について話した。父親には歓迎されず、実母の姉に預けられて育った人生を振り返りながら「『運が強いから負けない』って言霊のように自分に言い聞かせてきた」と明かした。
シャンソンを歌うきっかけになった歌手淡谷のり子さんが、亡くなる直前までベッドのそばにスキンケアクリームを置くなど美容にこだわっていたというエピソードも紹介。「歳を重ねるほどおしゃれして若々しく」などと説いた。
トークの合間には、NHK紅白歌合戦に初めて出場した際に歌った「釧路の夜」やヒット曲「さそり座の女」など10曲余りを熱唱。約1500人の来場者を楽しませた。
オープニングイベントでは落語家・瀧川鯉斗さんが落語を披露した。