持ち運びできる速度違反自動取締装置「可搬式オービス」が、県警に導入されて1年がたった。2021年度は74回取り締まりを行い、626件を摘発した。狭い通学路や生活道路に設置できる装置の特性を生かすことで全体の摘発数も増え、21年度は3817件と20年度の3106件から22・9%増となった。取り締まり後は速度違反の車が減った地点もあるなど、導入効果が出ている。

 速度違反については、これまで道幅が狭い通学路などでは車両を停車させる場所が確保できず、取り締まりが難しかった。一方で通学路や生活道路を抜け道にしてスピードを出すドライバーは後を絶たず、地域住民からは取り締まりを求める声が上がっていた…