徳島県は22日、新型コロナウイルスに感染した10歳未満~100歳代の男女133人の詳細を発表した。これまでにクラスター(感染者集団)が発生していた学校など10施設で計21人の陽性が新たに判明したほか、20日に80代以上の患者1人が亡くなったことも分かった。県内の死亡者は累計81人となった。
クラスターが拡大した10施設は小中学校が各1校、高校2校、児童等利用施設1カ所、高齢者施設4カ所。高校は阿南光と徳島科技で、それぞれ生徒の家族の感染が分かった。
学校関係では小学生21人、中学生10人、高校生5人、大学生10人、未就学児13人で、小学校教職員も2人いた。
115人が軽症で18人が無症状だった。35人が入院しており、病床使用率は13・3%で、重症者用病床の使用は1人となっている。
新たな感染者が100人を超えるのは6日連続。県は対策本部会議を県庁で開き、同日まで実施していた「大型連休明け・感染拡大抑止期間」の取り組みを引き続き6月5日まで実施すると決めた。高齢者施設や児童等利用施設で小学生以下の子どもを持つ職員への集中検査などを行う。
若年層や現役世代のワクチン接種率を引き上げるため、県主導の大規模集団接種を6月もアスティとくしまなど県内4会場で実施する。予約不要で、3回目か4回目の接種が可能。
また、オミクロン株の派生型「BA・2」の割合が、直近の解析で87・0%と過去最高だったことも報告された。