首脳会談を終え共同記者会見する、岸田首相(右)とバイデン米大統領=23日午後、東京・元赤坂の迎賓館(AP=共同)

 岸田文雄首相は23日、日本が2023年に開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地を広島市にすると表明した。戦争被爆地での初開催となる。同日の日米首脳会談でバイデン米大統領に伝え、バイデン氏は支持した。ロシアのウクライナ侵攻を受け、核兵器の脅威と軍縮・平和の重要性を提起する必要があると判断した。首相の地元でもある。名古屋、福岡両市も誘致していた。

 広島開催はG7のうち核保有国の米英仏3カ国の支持を得られるかが課題で、事務レベルでは既に各国に根回しを進めている。日本政府は開催地を6月下旬にドイツで開かれるG7サミットまでに決定するとしていた。

 広島サミットでは「核なき世界」の実現に向け、G7として世界に強いメッセージを発信できるかが焦点となる。

 首相はこれまで広島開催の是非に関し「世界の指導者が被爆地に足を運び、被爆の実相に触れることは、核兵器のない世界を目指す上で大変重要な取り組みだ」と指摘していた。名古屋、福岡両市は関連閣僚会合の開催地に選ばれる可能性がある。

 日本でのサミットは、ロシアも参加した「G8」を含め来年で7回目。1979、86、93年は東京都、2000年は沖縄県、08年は北海道、16年は三重県で開催された。