昆虫販売などを手掛けるバイオスタートアップ(新興企業)のTOMUSHI(トムシ、秋田県)が、徳島県内で菌床シイタケの廃菌床を利用したカブトムシの飼育販売事業を始めた。飼育拠点は秋田、宮城に次いで3カ所目。県内のシイタケ生産者と提携し、量産体制を整え年間1万匹の出荷を目指す。昆虫食や循環型農業への応用も視野に入れている。

 トムシは石田健佑最高執行責任者(COO)、陽佑最高経営責任者(CEO)の兄弟が2019年に秋田県大館市で立ち上げた。昆虫ファンの間では数万円で取引されるヘラクレスオオカブトを飼育。IT企業で勤めた経験を生かし、電子商取引(EC)サイトを開設して販路を広げてきた…