地域おこし協力隊の池田さんが作った「お家活用準備ブック」

東みよし町役場

 東みよし町が2018年から実施している空き家対策事業の利用が伸び悩んでいる。町内で有効活用が見込まれる空き家は184軒あるのに対し、町の仲介制度への物件情報の登録数は今年4月末時点で29軒にとどまる。町は売却や賃貸など活用法を知らない持ち主が多いのが理由とみる。ガイドブックを作るなどして地域おこし協力隊員らが制度の活用を促している。

 町が18年度に町内全域で実施した外観調査によると、空き家は890軒、空き家率は13・4%。うち184軒は、目立った損傷がないなど状態の良い一戸建て住宅だった。町は空き家の持ち主が物件情報を登録し、利用希望者に仲介する制度を新設。登録者を対象にリフォーム費用の一部助成も始めた。

 しかし、制度の利用は伸びていない。21年度末までの4年間に売買や賃貸契約が成立したのは10軒、リフォーム費用助成は6軒にとどまる。物件情報の登録数29軒に対し、町外からの移住などで空き家利用を希望するのは3倍に当たる87人で、需要に供給が追いついていない状況だ。

 自身や親の家の活用方法を知らないケースが多いとみられる。

 空き家の利用促進に向け、20年から対策に取り組む地域おこし協力隊の池田愛(めぐみ)さん(38)らは「お家(うち)活用準備ブック」(B5判、23ページ)を作成した。空き家の活用法を「売る」「貸す」「しばらくそのまま」の3通りに分け、必要となる手続きや費用を解説。土地建物の所有者の調べ方や借り手の探し方といった、よくある質問と回答も盛り込んだ。

 池田さんは「空き家は有効活用できる。ガイドブックを見て気になることがあれば相談してほしい」と呼び掛けている。

 ガイドブックは500部作成し、町役場で配っている。問い合わせは町企画課、電話0883(82)6302。