イシマササユリの保護活動の一環で、バイオ技術で培養した球根を移植する伊島中学生ら=6月、阿南市伊島町

 自然公園の保護などに功績があった個人・団体をたたえる「2015年度自然公園関係功労者環境大臣表彰」に、阿南市の伊島中学校が選ばれた。阿南市の離島・伊島に自生する希少植物「イシマササユリ」を65年間、保護し続ける活動が評価された。19日、長崎県佐世保市で表彰式が行われた。

 伊島中学校は、県南部から高知県室戸岬までの海岸一帯「室戸阿南海岸国定公園」で絶滅が危惧されているイシマササユリの保護育成活動を長年にわたって続けてきた。

 同校がイシマササユリに積極的に関わるようになったのは、1951年。伊島住民が持っていた採取権と販売権が同校に委託され、生徒が島民から注文を取って採取や販売、手入れなどを始めた。

 しかし、雑木が生い茂り自生地が減少。危機感を抱いた生徒らは80年ごろから下草刈りや間引きなどに、精力的に取り組んだ。87年からは新野高校と共にバイオ技術を使って培養した球根の移植にも携わる。

 生徒会長の神野海斗君=3年=は「先輩たちから受け継いできた活動が実った。こんなに素晴らしい賞をもらえてうれしく、誇らしい」と話した。

 同表彰は環境省が59年から毎年実施している。2015年度は伊島中を含め、全国の3団体と個人20人が選ばれた。