阿南市科学センターは20日、宇宙飛行士の油井亀美也(ゆいきみや)さん(45)が滞在中の国際宇宙ステーションが、太陽の前を横切る様子の写真撮影に成功した。
撮影者は堀寿夫主査研究員で、時刻は午前7時40分49秒。口径12・8センチの小型望遠鏡にカメラを取り付け、約2秒間の連写で撮影した。快晴だったこともあり、宇宙ステーションが太陽の中心付近を通る軌道と、ステーションの形がはっきりと分かる。
堀さんによると、7月23日に油井さんが搭乗して以降、太陽とステーション、科学センターが直線上に並ぶのは2度目。前回、撮影チャンスがあった8月20日は曇天だったため、明瞭な写真は撮影できなかった。
堀さんは「宇宙ステーションが、自分たちの頭上を飛んでいるのが分かると思う。宇宙に思いをはせてほしい」と話している。