敷地を拡張して建て替えられる日比ケ谷ゴミステーション=上勝町福原

敷地を拡張して建て替えられる日比ケ谷ゴミステーション=上勝町福原

 上勝町は、老朽化した「日比ケ谷ゴミステーション」(同町福原)を建て替える。駐車場を充実させるなど、敷地面積を現在の約3千平方メートルから約7千平方メートルに拡張。県内外から年間約2500人の視察者があることから、住民のプライバシーを守るため、ごみ分別場所と視察場所を分ける。2019年の完成を目指す。18年度に建物の設計と建設を行う予定。
 
 現在のステーションはプレハブ2階建て延べ約500平方メートルで、設置から20年以上経過。資源ごみを34種類に分別し、住民の持ち込みによって拠点回収を行っている。

 分別するにも手狭なため、住民から新築してほしいとの声が寄せられていた。町が聞き取り調査したところ、視察中にごみを持ち込んだ際も、プライバシーを保護できるよう施設を改善してほしいとの声があった。

 新ステーションの詳しい設計は決まっていないが、工夫を凝らし、視察場所と分別場所を分ける予定だ。

 リサイクルの仕組みなどを学ぶ環境教育プログラムを行う「サステイナブルアカデミー(仮称)」も創設し、ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)を全国に発信する。ごみ削減に取り組む町内外の人を講師に招き、環境教育に役立てる。

 国の地方創生事業の一環。ステーションの新築により、5年間で視察者の1万人増を目指す。

 花本靖町長は「今よりも町民が利用しやすく、ゼロ・ウェイストの理念を広められるような施設にしたい」と話している。