1万人と乾杯し、全国に吉野川市の名を広める―。そんなユニークな目標を掲げ、日本一周の旅に挑む男性が同市山川町にいる。山口市出身の縄吉(なわよし)諒也さん(32)。日本酒などを積んだ車で各地を巡り、出会った人に振る舞う自称「旅する立ち飲み屋」だ。ミニバイクで回った第1弾に続く2度目の旅の出発を5日に控える。「どんな出会いがあるのか楽しみ」と胸を躍らせている。

 縄吉さんは大学時代に旅の魅力に目覚め、10カ国以上を訪れた。大阪の企業に就職したものの、長旅に出られない生活に不満を覚えて5年で退職。酒が好きでバーを開く夢もあったため、日本酒やカクテルの材料などを積んだリヤカーをミニバイクで引き、全国を回ることにした。