ニホンウナギの稚魚シラスウナギの今期漁の水揚げが全国各地で低迷し、大阪市場では昨期と比べて成魚が3割ほど値上がりしている。徳島県内でも特に漁期序盤の水揚げが少なく、養鰻(ようまん)業者が仕入れる価格は昨期の2倍前後にまで高騰。スーパーやウナギ料理店では値上げの動きが出ており、原材料の高騰や円安で物価上昇が相次ぐ中、土用の丑(うし)の日(7月23日)に向けて食卓にも影響が及びそうだ。

 シラスウナギの漁期は12月15日から4月15日まで。県漁業調整課によると、1月までの水揚げが特に少なく、シーズンを通しても昨期比16%減の472キロにとどまった。豊漁だった一昨年に比べると3割以上少なく、価格も昨期は1キロが60~138万円だったのに対し、今期は140~240万円と高騰した。