美馬市地域おこし協力隊員の小林旅人(たびと)=本名・修=さん(49)が、和傘を使った高さ約3メートルのオブジェを制作し、12、13の両日に東京・大手町で開かれるライトアップイベント「和ルミネーション」(実行委主催)に出展する。小林さんは「伝統工芸である和傘の良さを知ってもらえれば」と意気込んでいる。
イベントはオフィス街の大手町仲通りで行われ、小林さんの「和傘タワー」1基と、神奈川県平塚市の和傘職人が作った行灯(あんどん)50基を設置。両日とも午後6~10時にライトアップする。和傘タワーは、竹製のやぐらに和傘約30本を差し込んだ作品で、白熱球で照らす。
小林さんは、2013年4月に岡山県倉敷市に和傘工房を開設して以降、同県や東京都内の庭園、音楽ホールなどで企画展を10回ほど開いている。天井から和傘をつり下げて飛んでいるように見せたり、和傘のオブジェをライトアップさせたりと、ユニークな手法で注目されており、昨年12月に実行委から出展を依頼された。
小林さんは今年4月に美馬市の地域おこし協力隊に着任。同市脇町のうだつの町並みにある市伝統工芸体験館・美来(みらい)工房に勤務し、美馬和傘のデザイン考案やイベント企画を担当している。
イベントは入場無料。問い合わせはメール<walumination@gmail.com>。