サッカーの第98回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、徳島新聞社、共同通信社、NHK共催)は11日、3回戦16試合が行われる。J2徳島ヴォルティスは鳴門ポカリスエットスタジアムで午後7時から、J1のサガン鳥栖と対戦する。巻き返しを期すリーグ戦後半の戦いに弾みを付けるためにも、臆することなく積極的に勝負したい。
徳島の目標はあくまでリーグ戦でJ1昇格を果たすことだが、J1チームとの真剣勝負で得ることも多い。その一つが選手の成長。特にFWだ。呉屋、ナタンらをけがで欠き、エース山﨑がJ1湘南へ移籍した今、「決定力」で答えを出せる選手が現れれば間違いなく追い風になる。
ロドリゲス監督は「J1との対戦は選手みんなの目標。自分の持っている以上の力を出せるはず」と指摘する。プレシーズンの練習試合では鹿島やG大阪と互角以上に渡り合った。「選手のやる気と自信。勝利で得られるものは多い」と必勝を口にする。
15日にアウェーの愛媛戦を控えており、疲労度を考えると主に攻撃陣の顔ぶれが変わりそうだ。薗田や渡井、藤原志ら若手の起用も考えられる。一方、ここ2試合無失点の守備陣は、あまり手を加えずに臨むのではないか。
鳥栖との対戦成績はJ1、J2合わせて徳島の4勝8分け12敗。J1初陣だった2014年のアウェー戦は0-5と力の差を見せつけられた。ただ今季の鳥栖は、3勝4分け8敗の17位と低迷している。
徳島の天皇杯成績は4度の4回戦進出が最高。目的意識を高く持ち、5度目の16強入りを果たしたい。