県西部2市2町などでつくる「徳島剣山世界農業遺産推進協議会」とつるぎ町貞光の猿飼集落は、26日~10月18日、標高約300メートルからの眺望と花が楽しめるソバ畑を観光農園として一般開放する。昨年1日限定で開放したところ好評だったため、今年は期間を延ばした。世界農業遺産への登録を目指す剣山山系の急傾斜地農法を広くPRする。
開放するのは、西岡田治豈(はるき)さん(74)節子さん(67)夫妻が管理する約20アールの畑。2人は山間部の斜度25度以上の急斜面で、昔ながらの農機具を使い伝統的農法を続けている。
畑は山々や貞光川が見渡せる絶景スポットでもあり、昨年は県内外から大勢の写真愛好家らが訪れた。
西岡田さんは「厳しい環境なので足腰が痛むなど苦労もあるが、ソバをおいしいと言ってくれることがうれしい。花もきれいに咲いたので景色を楽しんでほしい」と話す。
4日午後3時から、地元住民による集落散策ツアーがある。
畑の開放は午前10時~午後4時。入園料500円。問い合わせは同町商工観光課<電0883(62)3111>。