安保関連法の問題点を分かりやすく解説する小林さん=徳島市シビックセンター

 安全保障関連法の成立後も各地で抗議の声が上がる中、憲法学者の小林節(せつ)慶応大名誉教授(66)を迎えたトークセッションが25日、徳島市シビックセンターで催された。誰もが安保関連法の問題点を理解できるように、反対派の代表格である小林さんが分かりやすく解説。会場には幅広い世代の約200人が詰め掛け、小林さんの言葉に耳を澄ました。

 主催団体の「安保関連法に反対するママの会徳島」代表の大西さちえさん(42)=徳島市助任本町1、主婦=が聞き手を務め、市民目線で小林さんに疑問をぶつけた。

 6月の衆院憲法審査会で安保関連法を「違憲」と指摘した小林さんは「憲法9条は自国内とその周辺で自衛のための軍事活動しかできないと解釈されてきた。(同盟国を助けるために)海外で戦争できる法的資格はない」と違憲の理由を説明した。

 政府・与党が「集団的自衛権は国際法上、認められた権利」と主張していることに対し、大西さんは「そもそも国際法って何?」と質問。小林さんは「国と国とのぶつかり合いを調整してきたルールで、法律ではない。国際法上認められていても憲法に反することはできないんです」と答えた。

 「今後、私たちは具体的に何をやればいいのか」との問いに、小林さんは「一言でいえば政権交代です」と即答。「安倍政権の憲法破壊を許してはいけない。取り消し法案で元に戻すしかない」と訴えた。

 来場者には子育て世代の姿も目立った。辻智子(のりこ)さん(45)=徳島市川内町富吉、主婦=は「子どもの将来を考える母親の立場から安保関連法に関心はあったが、やや敷居が高かった。でも、今回はとても身近に感じられたので、今後も継続してほしい」と話した。