日本の棚田百選に選ばれている上勝町生実の「樫原の棚田」で稲刈りが最盛期を迎えている。農家の人たちは黄金色に実った稲穂を次々に収穫。写真愛好家らは懐かしい日本の原風景を撮影していた。収穫作業は10月上旬まで続く。
近くに住む竹中充代さん(63)は約30アールの棚田で、キヌヒカリやアキタコマチなど4品種を育てており、鎌や小型機械を使って刈り取っていた。稲穂は束にして、竹でできた「はで」と呼ばれる柵に約1週間、天日干しをした後、脱穀する。
竹中さんは「長雨などの影響を心配したが、何とか収穫することができた」と話した。棚田米は30キロ1万円で販売されている。