徳島県が町村への配分額を決める特別交付税を巡り、つるぎ、石井、板野の3町が2021年度の配分を減らされたと飯泉嘉門知事を批判している。特別交付税といえば、県内に50の市町村があった1990年代、他の町村が増える中で旧木頭村(現那賀町)だけが減らされたことがあった。県は今回のつるぎ町などの問題と同様、意図的に減らしたとは決して認めなかったが、取材する側からすれば、木頭村の減額の理由は明らかだと映った。(加治陽)

 02年3月に東京地検特捜部に逮捕された元徳島県知事の汚職事件に関連する取材を続けていた頃だった。木頭村の特別交付税の配分額が他町村と違うことに気付いたのは、県がまとめる冊子「市町村財政概要」を眺めていたときだったと記憶している。

 当時書いた記事にはこうある…