テーマに沿ってグループ内で意見を出し合う参加者=美馬市脇町の脇町劇場オデオン座

テーマに沿ってグループ内で意見を出し合う参加者=美馬市脇町の脇町劇場オデオン座

 徳島新聞社と徳島大の連携プロジェクト・まちしごとファクトリーの実践型ワークショップ「スモールビジネス開発室」が25日夜、美馬市の脇町劇場オデオン座であった。座学形式で行う「研究室」の2回目で、地域活性化や起業に関心を持つ35人が参加。ビジネス展開において大切な要素の一つ、コンセプト作りについて意見を交わした。

 8月の初回同様、兵庫県篠山市で古民家再生や店の誘致活動などに取り組んできた吉成佳泰(よしひろ)さん(35)をゲストに迎え、脇町のうだつの町並みでカフェ兼産直店「フナトト」を営む田村圭介さん(38)が進行役を務めた。

 うだつの町並みにある古民家を活用し、カフェ、ゲストハウス、イベントを開くとの想定でワークショップを実施。参加者は6グループに分かれ、コンセプトのアイデアを出し合った。高校生をメーンの客層とし、自習の場、大人と出会う場とするカフェ、うだつの町並みを着物で歩く町歩きイベントなどの案が出された。

 吉成さんは「事業を始める前にこれ以上は出ないというくらい、コンセプトを考え、貫くことが大事だ。ここがしっかりしていないと迷いが生じる」とエールを送った。

 開発室はこの後、三好市池田町での合宿に舞台を移す。11月14、15日と12月12、13日、来年2月18~20日の計3回行われ、ビジネスプランを具体的に組み立てる。現在、参加者(定員6人)を募集中で、締め切りは10月4日。