徳島市の富田町商店街で露店巡りやステージショーを楽しむイベント「富街(ふうがい)まつり」が27日に開かれる。商店街振興会青年部のメンバーでつくる「富田町活性化委員会」が初めて企画した。花街として親しまれた商店街のかつてのにぎわいを再現する趣向で、和装での参加を呼び掛けている。
商店街の13店が、ラーメンやそば米汁など自慢のメニューを露店で販売。県内各地の地酒の試飲コーナーも設ける。親子ですしを握る体験や書道家の手ほどきを受けながらうちわに字を書くことができる店もある。和装の参加者には全ての店で割引の特典がある。
会場の一角の駐車場に設けるステージでは、有名料亭の芸妓(げいこ)による日本舞踊をはじめ、人形浄瑠璃や阿波踊りが披露される。和装コンテストもあり、優勝者には商店街全域で使える食事券が贈られる。午後1時からは大阪の有名なちんどんや「ちんどん通信社」が商店街を練り歩く。
ステージ横のテントには、大正から昭和初期にかけての商店街の様子が分かる写真パネルが展示され、歴史を垣間見ることができる。
活性化委員会の庄野浩司事務局長(42)は「昼間に散策してもらうことで、新たな発見があるはず。歴史ある繁華街の雰囲気を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。まつりは午前10時から午後4時まで。問い合わせは庄野さん<電090(4509)2000>。