新型コロナウイルスの水際対策の緩和で、外国人観光客の受け入れが10日から条件付きで再開されるが、徳島県内の主要観光・宿泊施設には解禁直後の予約は入っていない。1日当たりの入国者数が2万人と少ない上、パッケージツアーに限定され、東京や京都など人気の観光地に集中しているため。夏以降は一部の施設やツアーに予約が入り始めており、関係者は今後の受け入れ枠拡大に期待を寄せている。

 感染拡大の前はアジア圏から毎日のように団体客を受け入れていた鳴門観光汽船(鳴門市)は、現時点で予約がない。台湾や香港からのリピーター客が多かったうずしお汽船(同)も同様で、吉田美和子代表取締役は「東京や京都から客足が戻り、徳島はもう少し後になるのではないか」と話す…