同じ病気で悩む人たちを励ましたい―。徳島県内の乳がん患者会「あけぼの徳島」が、抗がん剤治療で髪が抜けたがん患者向けの帽子を手作りし、無料配布する。肌触りが良く、かぶれにくいガーゼを使った約200枚。徳島県内の主な病院に置く予定。
今年3月に県内の個人から贈られた寄付金で、ガーゼを購入し、帽子作りを始めた。
抗がん剤治療で髪が抜けた患者は、ウィッグや帽子、スカーフ、バンダナなどを使う。市販の帽子は丈夫で機能的だが、1個数千円と費用負担が重く、洗い替えとして複数持ちづらいのが難点。会では4年前にも帽子を作り無料配布したが、当時はタオルを使って作ったため「重かったりサイズが合わなかったりして長時間使えない」という声が上がっていた…
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