那賀町木頭南宇で木頭ゆずの加工品製造を手掛ける「黄金の村」は、特産のユズを前面に打ち出したカフェを、来年6月にも都内に出店する。同町出身で同社を設立した藤田恭嗣さん(42)=東京都、会社社長=は「いつでもユズの香りと味を楽しめるカフェにしたい。木頭や那賀町のファンになってくれる人を増やす」と話す。同社は2020年までに国内外に20店舗を展開する「202020計画」を進める。
同社はこれまで卸し中心だったが、木頭ゆずの良さを直接、消費者に伝えられる場をつくろうと出店に乗り出すことにした。
店名は社名と同じ「黄金の村」。80~100平方メートルの店内で、木頭ゆずをふんだんに使ったソフトクリームやケーキ、ドリンクなどを提供するほか、同社で生産する加工食品や化粧品なども販売する。都内1号店は現在、渋谷区の表参道周辺に候補地を絞り込んでおり、年内にも決定する。
外観や内装には木頭杉や木頭産材を積極的に使用し「五感でユズや木頭を感じられる場」を演出。客を木頭に呼び込むきっかけになる店づくりを目指す。
店舗展開に当たっては、那賀町をはじめ県の出身者を積極的に雇用する方針。
2号店は木頭地区に屋外で飲食を楽しめる330平方メートル規模のオープンテラス形式の店舗を計画している。このほか、大阪や福岡などの大都市圏をはじめ、フランスやドバイなど海外への出店も検討。20年度に10億3千万円の売り上げを目指す。
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