東日本大震災で被災した住民を支援してくれた四国の人たちに恩返しを―。岩手県釜石市出身の津軽三味線ミュージシャン、駒幸夫さん(67)=徳島市論田町本浦中=が、6月から徳島を皮切りに四国4県を巡る無料の三味線演奏ツアーを始める。駒さんは「皆さんから被災地に寄せられた善意を、自分なりにお返ししたい」と話している。

 四国ツアーは13日午後4時、徳島市川内町榎瀬の地福寺で開くライブから始める。2024年5月までの2年間、四国の全自治体に足を運び、徳島の民謡をアレンジした「阿波の新内流し」や東北地方の民謡メドレーなどを披露する計画だ。会場の確保については各自治体の社会福祉協議会に協力を仰ぐ。スケジュールが合えば、町内会や老人会など各地の地域団体の公演依頼にも応じる。