ルームミラーの左側に取り付けられたドライブレコーダー。タクシー内で多く見られるようになった=徳島市内

 徳島県内のタクシー会社で、運転中の走行状況を動画で記録するドライブレコーダーの導入が進んでいる。事故やトラブルが起こった際、記録映像が証拠になる可能性があるためだ。防犯面の効果も期待されている。
 
 県タクシー協会によると、2014年度末時点で、加盟する82社(834台)のうち8社(119台)で導入されている。協会は「多くの会社が無線のデジタル化を優先したため、トラックやバス業界に比べて導入が遅れていたが、ここ数年で増えてきた」と説明する。

 金比羅タクシー(徳島市)は12年以降、車両の前方と車内を撮影できるドライブレコーダーを配備してきた。現在は全50台に設置し、車体には「ドライブレコーダー搭載中」と表示している。竹田貴尚常務は「客観的な記録が残ることで、事故やトラブルの早期解決につながる」と話す。

 大手のノヴィルタクシーサービスグループ(徳島市)も今年6月、同様のドライブレコーダーを傘下5社の157台に配備した。山口浩二シニアマネジャーは「『走る防犯カメラ』としての役割も果たせるのでは」と言う。

 県トラック協会や県バス協会は13年、ドライブレコーダーの映像を役立ててもらおうと、県警と記録データ提供に関する協定を締結した。14年秋に徳島市で発生したガソリンスタンドのタンクに水が混入された事件で、近くを通ったバスのレコーダーが記録した映像が容疑者逮捕の決め手の一つになるなど、事件捜査に活用されている。

 県タクシー協会の藤田雅子会長(山瀬観光代表取締役)は「幅広い時間帯にいろんな場所を走っており、県民の安全安心に多少なりとも貢献できるはずだ」と話している。