古民家を利用したバーで、上勝産のユコウを使った酒を振る舞う仁木さん(右端)=上勝町福原

 Iターンで上勝町に定住した元カメラマン仁木啓介さん(48)=同町福原、神戸市出身=が、田舎暮らしの良さを発信する事業を始めた。古民家にバーを開店させたり、音楽や炭焼き窯作りの体験イベントを企画したりと精力的に活動している。
 
 仁木さんは人気ドキュメンタリー番組「情熱大陸」などを手掛けた番組制作会社で映像ディレクターを務めていた。同町のごみゼロ事業を取材するため2009年、初めて町を訪れた。以後も取材で度々町を訪れるうちに住民の人柄に引かれて12年、町に移住した。

 移住後は約2年間、同町福原の古民家で複数のシェフが日替わりで店長となる「シェアカフェ」で週2回、バーを開いていた。この古民家を拠点に新たな事業を始めることを決め、いろりのある土間を改良し、今年7月下旬に「Bar IRORI」を開店した。毎週金~日曜の夜に上勝産のユコウを使ったオリジナルカクテルなどを提供している。

 古民家を会場にしたイベントも企画しており、今月21日にはウクレレの演奏家を招いたイベント「ウクレレ秋祭り」を開催。10月にはかまど作りの体験イベントを開く。このほか自身の活動などを映像で紹介するDVDの制作にも取り掛かっている。

 事業を行う会社を「上勝開拓団」と名付けた仁木さんは「自然の資源を生かしてさまざまなものを作り出す田舎暮らしの楽しさを伝えたい」と話す。会費を払って一緒に活動する「団員」もホームページを通じて募集している。