まるで大空を飛んでいるかのような感覚になる

 四国の中央に位置する徳島県三好市山城町大川持の高台に5月上旬、周囲の山々を一望できる展望台やブランコが登場した。地域づくりに取り組む地元のNPO法人キリサコが整備した。

鉄骨を使った見晴らしの良い展望台

 場所は賢見神社に向かう道の途中で、標高約500メートル地点の大任峰(おおとみね)。展望台は使われなくなった電力会社の送電鉄塔を解体して運び、独自に組み立てた。東の方向はつるぎ町の矢筈山(やはずやま)、西の方向には愛媛県と高知県の境界にある笹ケ峰を一望できる。

写真撮影に訪れた人

 大任峰のブランコは前方の視界を遮る木などが伐採され、天空に向かって飛び出しているようなスリルが感じられる。三好市と香川県観音寺市の境にある雲辺寺山頂公園の「天空のブランコ」もキリサコ理事長の大内忠治さん(65)が携わっており、大内さんにとっては2台目といえる。ヒノキの木2本を利用して設置しており、転落防止のネットも設けている。

雲海がかかると浮いてるような写真が撮れるカンドリ船

 カンドリ船のオブジェもある。なぜ山の中に船が置かれているのだろうか。正体はフォトジェニックな撮影スポット。船には「浮かぶかな カンドリ船羽 雲海に」と川柳が記されている。寒暖差が激しい時季には雲海が発生し、船に乗ると一面に広がる白い霧に浮いている写真が撮れるのだとか。

 整備するきっかけは26年前、大内さんが使われなくなった鉄塔を見て、展望台にすれば面白いのではとひらめいた。購入して設計図を見ながら少しずつ組み立てた。途中で無くなったパーツや破損などもあったが、先月完成。同時にブランコや船も設けた。

キリサコ理事長の大内忠治さん

 大内理事長は「20年以上かけて作り上げた集大成で、無事に完成してホッとした。眺めがいいので写真を撮りに来てほしい」と話した。(富樫陸)

【場所データ】

・住所=徳島県三好市山城町大川持287(ふれあい広場)
・問い合わせ=090-8287-8987
・駐車場=あり(満車の場合は大川持農林業体験施設駐車場を利用)

【動画】https://youtu.be/5SI6pInY5yc