森川富昭被告

 徳島大病院の情報システム業務発注をめぐる贈収賄事件で、業者から約300万円を受け取ったとして収賄罪に問われた元病院情報センター部長森川富昭被告(45)=徳島市川内町沖島=の論告求刑公判が28日、大阪地裁(西野吾一裁判長)であった。検察側は森川被告に懲役2年6月、追徴金304万4450円を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、結審した。

 検察側は論告で、徳島大病院の部長という地位にありながら、システム開発会社「ダンテック」(兵庫県明石市)に便宜を図り、謝礼として現金を受け取ったとして「公務の廉潔性、公平性に対する国民の信頼を損ねた。病院の物品調達の公正性、透明性に疑義を生じさせたことも軽視できない」と非難した。

 同社の元代表取締役高橋徹被告(51)=贈賄罪などで起訴=に大学院の授業料や飲食費などを要求し、1年半にわたって賄賂を受け取っていた手法についても「動機、経緯に酌量の余地はない。厳重な処罰が必要」と述べた。