藍染トートバッグ グラデーション(1万6500円)

 阿波和紙を製造・販売する「阿波手漉(てすき)和紙商工業協同組合」(吉野川市)が、藍で染めた阿波和紙を素材に、トートバッグや財布などのファッション小物を商品化した。強度の高い和紙を開発して使用しており、藍染師の藤森美恵子さん、革製品などを手掛ける「Naoto+m」の三木直人さん=いずれも同市=とコラボした。

藍染長財布 あさぎ(2万4200円)

 現在、「藍染トートバッグ」(1万6500円)と「藍染名刺入れ」(1万5400円)、「藍染長財布」(2万4200円)を展開している。阿波和紙は、原料のコウゾに麻を加えて強度を高め、こんにゃくのりを使って耐久性や耐水性を確保した。藤森美恵子さんが和紙を染め、三木さんが革細工の技術を生かして制作した。和紙にもみ加工を施しているため、柔らかく手触りがいい。

 組合が15年以上前に画材用の阿波和紙の開発を進めていたところ、強度の高い和紙ができ、小物などへの活用を探っていた。組合代表の藤森洋一さんが2年ほど前に市内のグループ展で三木さんと知り合い、加工を依頼。徳島を代表する伝統文化である藍染と組み合わせることにし、モニターの意見を聞きながら紙の厚さや手触りなどを調整して完成した。

阿波和紙を裁縫する三木さん

 三木さんは「話を聞いたときは和紙の耐久性に不安を持ったが想像以上に頑丈だった。和紙の特徴を見極めながら、軽く、風合いのいい利点を生かして仕上げた。和紙のイメージを変えられれば」と話す。

 藤森洋一さんは「昔ながらの材料と製法を用いてサステナブル(持続可能)なものができた。小物をきっかけに徳島の伝統文化に親しみを持ってほしい。今後はデザイナーも募集してバリエーションを増やしていきたい」と語った。

 商品は、同市山川町の阿波和紙伝統産業会館で販売しているほか、「アワガミファクトリー」のオンラインショップで購入できる。(辻崎愛満)