「懐かしいレトロなゲームで地元阿南を盛り上げたい」。そんな夢を抱き、ゲームセンターの経営に乗り出した男性がいる。阿南市那賀川町上福井の広告クリエーター佐藤勇斗さんだ。中年世代がかつて夢中になった1980年代から2000年ごろのアーケードゲームの廃棄品を一人で修理し、2年前に「徳島ゲーセンリバース」を開業した。「思い出のゲームがプレーできる」と評判が広がり、県内外のファンが足を運ぶ新たな名所となっている。

 「リバース」は、那賀川河口北岸に立つ白壁の一軒家。真っ赤な扉を開けると、約60平方メートルのフロアに20台ものアーケードゲームがずらりと並んでいた。対戦型格闘ゲームとして人気を集めた「ストリートファイターZERO2」をはじめ、第2次大戦時の空中戦をモデルにした「1944」、定番パズルゲームの「上海3」―。懐かしいタイトルの数々に心が躍る…