名古屋大などの国際共同研究チームが6~7月、豪雨をもたらす線状降水帯を生み出す「大気の川」の日本初となる航空機観測を実施することが18日、関係者への取材で分かった。大気の川は上空で帯状に続く水蒸気の流れだが、水蒸気の量などの正確な構造は分かっていない。近年に多発する豪雨のメカニズム解明につなげるのが狙い。

 チームの坪木和久名古屋大教授は「正確な水蒸気量と立体的な構造が分かれば、豪雨の発生予測につながる」と期待を寄せている。