阿南市橘町の海正八幡神社の秋祭りが1日始まり、重さ約4トンのだんじり同士が激突する「けんかだんじり」が、詰め掛けた見物客を沸かせた。
小雨の降る中、町内の東、中、西、先の4地区のだんじりが、法被姿の若者に引かれて狭い旧道へ。だんじり同士が出合うと、威勢のいい掛け声とともに何度も激しくぶつかり合った。激突するたびに「ドーン」という大きな衝撃音が響き、沿道の観客から歓声が上がった。
だんじりの前に、同神社で新潟県佐渡市の太鼓芸能集団・鼓童の公演もあった。
だんじりを使った祭りは江戸時代前期に海上での安全と大漁を祈願して始まったとされ、1940年代からぶつけ合うようになった。2日も深夜まで繰り広げられる。