鳴門山上病院へのサイバー攻撃を受け、昨年10月に同様の被害に遭った半田病院の原因を調査した神戸大大学院の森井昌克教授(情報通信工学)が20日、徳島新聞の取材に応じた。被害の長期化や拡大を防ぐには原因究明が重要と強調し、「専門家の知見を集めて状況を精査してほしい」と訴えた。
森井教授によると、鳴門山上病院が感染したランサムウエア「LockBit(ロックビット)2・0」は昨年ごろから世界中に広がり、半田病院など国内外のさまざまな機関が被害を受けている。身代金交渉が電子メールで行われるものの、「払ったからといって元に戻る保証はない」と警告する。
感染が疑われる経路としては…
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