三好市山城町の下名小学校で3日、地元に伝わる妖怪を題材に児童が考案したオリジナル丼を親子で作る催しがあり、全児童と保護者27人が参加した。
作った丼は、2年の上谷羚七さん(8)が怪力の大男の妖怪・山爺をイメージして考えた「やまじち丼」。同校が地元の妖怪伝説や大歩危峡をテーマにして全児童16人からレシピを募り、卒業生で近くのホテル大歩危峡まんなかの大平一義副料理長(37)が選考して最優秀に輝いた。
参加者は、大平副料理長に教えてもらいながらシイタケ、スダチといった地元産野菜や油揚げ、ウインナーなどを調理。特産のゼンマイの煮しめや鶏のそぼろも使って、山爺の姿に見えるようにご飯に盛りつけた。1時間で出来上がり、全員で試食した。
上谷さんは「みんなに自慢できる妖怪をうまく表現しようと一生懸命考えた。友達がおいしいと言ってくれてうれしい」と喜んだ。
大平副料理長は「アイデアが素晴らしい。商品化も検討したい」と話していた。