試合後の会見に臨むリカルド・ロドリゲス監督

 サッカーの第98回天皇杯全日本選手権3回戦でJ2徳島ヴォルティスは11日、鳴門ポカリスエットスタジアムでJ1サガン鳥栖と対戦し、1-3で敗れた。

 試合後のリカルド・ロドリゲス監督の記者会見での一問一答は以下の通り。

―試合を振り返って。

 今日の試合ははっきり言って、全然いい試合ではなかった。鳥栖に対して、何もいいプレーができなかった。彼らは3点を決めたけれども、その失点もすべてわれわれのミスだった。3点目はまだ確認していないが、それもミスによるものなのかなというふうに印象を持っている。


 もし、ルールが変更できるのならば、7人、8人と代えていきたい、そういうふうにひどい前半の内容だったと思う。後半は少しチームがリアクションして、少し良くなったところがあったが、それでは十分ではなく、こういう結果になってしまった。


 ただ、J1のチームと戦うという機会は、自分たちがどういったところにいるのか、どういうレベルにあるのかを確認するためには非常にいい試合だったと思う。実際、そこまで距離があるという印象があるので、ここから変えていけるようにすればいいと思う。ただ、今日は何もできなかった。

 

 ―2回戦はメンバーを大きく代えたが、今回はリーグ戦と同じようなメンバーだった。理由は。

 単純に戦える選手、競える選手たちでメンバー構成をしてきた。実際、練習の中でもしっかりやれているか、やれていないかを見て判断している。そういういった中で、戦える選手たちで構成してきた。ブエノ選手に関しては、戦えているという印象がある。

 ―ハーフタイムでの交代は(15日の)愛媛戦を見すえてか、それとも試合の展開によるものか。

 愛媛戦のことはまったく考えていなかった。7人、8人代えたいほど、ひどい内容だったので、この試合を勝つためのリアクションするための交代だった。

 ―ブエノ選手のFW起用の率直な感想は。

 彼は違いをつくれる選手なので、前線で使っている。今日も1点を決めて、この前のリーグ戦でも1点を決めて。もう2点を決めている。プレー時間自体は少ないが、2点決めて、試合をつくれている。彼の慣れているポジションではないことは分かっているが、ただ、違いをつくれる、それが彼をFWで起用している理由。大﨑玲央や山﨑凌吾が抜けて、いまは生き延びていくために、何としても勝てるような戦い方を探していかないといけない。そういう段階だ。

―試合の立ち上がりが悪かった理由は。相手がJ1でチャレンジできなかったのか。

 3つあると思う。1つはプレッシングがうまく掛けられなかったこと。2つめにチームが変な状態だったなと思っていた。疲れも1つの理由なのかなと。昨日の練習の段階から、たくさんの選手たちがフレッシュさを感じないような印象だったので、そういうった要因もあるのかなと思う。それから、相手を恐れていたことがあったかもしれない。普段では起こりえないような簡単なミスがあったので、相手に臆しているところもあったのかなと。

―今後のリーグ戦につながる材料はブエノぐらいか。

 この試合で見てみたかったことは、普段出ていない選手がスタメンで出て、どれだけチャンスを生かせるかというところだったが、正直、生かせなかったと思う。ブエノ選手は非常に良かった、今後につながると思う。それから、藤原志龍選手にも時間を与えてあげたいと前々から思っていたので、彼にチャンスをあげられて良かったと思う。正直なところ、ポジティブな要素は数多くないと見ているが、J1と戦って、われわれがどういう状態にいるのか、どういうレベルで戦えているのか、知るきっかけ、ひとつのいい機会だったと思う。自分たちの立ち位置、現状を見ることができた。