阿南市の中心部から離れた那賀川沿いにたたずむ「しげぱん」。県内各地のイベントに出店すると、開店前から行列ができ、1時間足らずで完売することも少なくない。

 埼玉県から阿南市に移住してきた店主の和田重尚さん(47)は、パン好きが高じ、徳島県内のパン屋で4年間修行してパン作りや営業のノウハウを習得。空き家となっていた古民家を改修し、2016年にオープンさせた。

 国産の小麦を使い、地元の農家から野菜を仕入れたり、ソースは手作りしたりと安心して食べられる食材選びを心がけている。パンは低温でゆっくりと一次発酵させ、小麦の甘みを存分に引き立てている。また、食べることは幸せにつながると考え、具材をたっぷりと入れるなどインパクトのあるパンが多く、思わず笑顔になる。

 開店時には約30種類のパンが並ぶ。オープン当初から作り続けているハードパンや手間暇かけて具材を作る調理パン、菓子パンなどがある。=価格は税込み。(辻崎愛満)

〈1位〉クルミレーズン(410円)

 店主自信のセミハードパン。小麦粉に全粒粉をブレンドしており、香ばしい風味が特徴だ。外側はしっかりとかみ応えがあり、内側はやわらかくふんわりとした食感が楽しめる。山ブドウとクルミが入っている。山ブドウは粒が小さく、かむと甘みが広がる。

〈2位〉焼きキーマカレーパン(280円)

 カレーの試行錯誤に約3年間かかったというこだわりの逸品。タマネギを水分がなくなるまで炒め、さらにトマト缶を加えて一塊になるまで炒め続ける。この工程で3時間はかかる。その後、手作りのガラムマサラなど7種類のスパイスやひき肉を加えて仕上げており、タマネギの甘みに続くスパイスのピリッとした辛さが後を引く。パン生地は小麦粉にジャガイモを混ぜていて、ジャガイモの風味が感じられる。

〈3位〉夏野菜のピッツア(240円)

 今夏登場した期間限定商品。やわらかいパン生地の上に、手作りのトマトソースとマヨネーズ、ズッキーニ、タマネギ、チーズをトッピングしている。野菜は主に地元で採れたものを使っており、その日のお勧めのものをのせる。暑さに負けずガッツリと食べたい時にぴったりだ。

 

■しげぱん
・住所=阿南市吉井町地神南6ー2
・営業時間=午前10時~午後6時(売り切れまで)
・定休日=月、木、日曜
・問い合わせ=0884―25―0388
・駐車場=1台