梅雨の時季は手放せない傘。ウェザーニューズの調査では徳島の折り畳み傘の所有率は全国で2番目に低かった=徳島駅前

 梅雨真っただ中。徳島県内も連日のように雨雲が広がり、気分の晴れない日が続く。そんな折、上司のデスクが「これ、面白くない?」と、何やらペーパーを手に話し掛けてきた。ちらっと目を通して、それがどうしたの? と思ったものの、「ちょうど梅雨時やし、記事になるんちゃうん」としたり顔。はいはい・・・。紹介します。(矢田諭史)

 半ば強引に手渡されたのは、気象情報会社ウェザーニューズ(千葉市)が実施した「傘調査2022」。5月15~22日に同社のアプリ利用者を対象に行われ、全国の9万259人が回答した。回答者の都道府県別の内訳は発表していない。質問項目は▷一番使う雨具▷傘の所有数▷傘を置き忘れた経験ある?▷日傘、持ってる?―などなど。

 デスクが目を付けた調査結果は、「折り畳み傘」を使用する人の割合。徳島県は全国で2番目に少ないらしい。

 「折り畳み傘を持ち歩く?」という質問項目を見ると、「いつも持ち歩く」と「雨の予報の時だけ」と回答した人の割合が最も低いのは沖縄で43%。徳島は富山と並んで2番目に低い45%だった。逆に、1位は神奈川で88%、2位は東京の86%、3位は京都の80%となっている。全国平均は72%だった。

 調査結果では、親切にその理由も推察している。使用率の低い都道府県は大雨に見舞われることが多い地域が含まれており、「長傘(一般的な傘)」の使用頻度が高く、強い雨に備える人が多いとみる。一方、使用率の高い都道府県は主な交通手段が「電車・バス」の場合が多く、折り畳み傘を使用する理由として「長傘は混雑した電車で邪魔にならないか気になる」(神奈川県民)との回答があったようだ。

 公共交通機関の脆弱(ぜいじゃく)な徳島の場合、マイカーを利用する人が多い上、バスやJRが満員になって混雑するケースも少ない。だから、都市部のように周囲に気を配って折り畳み傘を持つ必要がない・・・のだろうか。

 実は徳島が1位になっている項目もある。「傘1本の値段は?」。普段使う傘(1本)の値段の平均は2636円で、2位の東京の2508円を上回る。最も安いのは香川の1295円。隣県なのに、1000円以上の差がある。この理由についての記載はないが、折り畳み傘よりもむしろこちらの調査結果の方が面白いのでは・・・。

 県内のある小売店によると、売れ筋の傘(1本)の値段は「1000円未満」という。ちなみに、くだんのデスクに聞くと「1000円ぐらい。昔、東京のコンビニで値段を見ずに買ったら1500円。びっくりした」。回答した人はなかなか高価な傘を持っているようだ。