全国の中高生らが生物学の知識を競う「日本生物学オリンピック2015」の本選に、城ノ内高校(徳島市)2年の濱崎海成さん(17)=徳島市川内町榎瀬=が出場し、敢闘賞を受賞した。3433人が出場した予選を勝ち抜き、本戦に出場できたのは80人。濱崎さんは「本選を目標にしていたのでうれしい」と話している。
日本生物学オリンピックは、7月19日に日本各地で予選(筆記試験)が行われた。試験問題は難易度が高く、参加者の平均点は30・3点。濱崎さんは73・1点の高得点だった。
本選は8月20~23日に広島大学であり、顕微鏡などを使った実験形式で試験を行った。微生物の判別や、植物の葉に含まれるビタミンCの量の測定などに取り組み、金賞(10人)銀賞(10人)銅賞(20人)に次ぐ敢闘賞(40人)を受けた。
濱崎さんは、昨年に続く2度目の挑戦で本選出場を果たした。白衣を着るのさえ初めてで、使ったことのない器具や溶液を扱うのは新鮮だった。レベルの高い他の参加者との交流も刺激になったようで「もっと勉強したいと思うようになった」と振り返る。
次の目標は、冬に行われる日本数学オリンピックでの本選出場。「将来は理系の研究者になりたい。今は分野を決めず、広く勉強しておきたい」と目を輝かせている。