「瀬戸内寂聴物語 徳島ラジオ商事件㊤」では、無実の罪と闘った冨士茂子さんが逮捕された際の徳島新聞紙面を使った。見出しに衝撃を受けた読者も多かっただろう。

 〈茂子に十三年の判決〉

 呼びつけである。今では逮捕された際は「容疑者」。起訴された後は「被告」、刑が確定すれば「受刑者」などと記される。だが、逮捕された1954(昭和29)年当時では、誰も違和感を唱えなかった。そればかりか、法廷で判決を受ける姿まで写真撮影されている…

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