視覚障害者の山橋衛二さん(50)=徳島市昭和町8、マッサージ師=と盲導犬「ヴァルデス」が3日、同市新浜町1の市道で警報音を鳴らさずにバックしたトラックにひかれ死亡した問題で、徳島東署や県などは5日、運送業者や建設業者、バス業者などに、警報音の機能が付いている車両は作動させるよう呼び掛けることを決めた。

 3日の事故では、山橋さんと犬をはねたトラックには、バックの際に警報音を鳴らす装置が付いていたにもかかわらず、電源が切られていたことが分かっている。このため山橋さんがトラックに気付くのが遅れた可能性が指摘されている。
 東署や県などは、県トラック協会と県建設業協会、県バス協会、県産業廃棄物協会に対し、バックする際の警報音装置のスイッチを切らないことや、障害者や子ども、高齢者に配慮することの徹底を求めることにした。

 東署に13の関係機関が集まって開いた交通事故抑止緊急会議や、県の危機管理連絡会議で決めた。

 県警によると、警報音装置の取り付けは法では義務付けられていない。