県警と県金融機関防犯連合会は、北島町生まれの人気キャラクター「ししゃもねこ」が特殊詐欺被害防止を呼び掛けるデザインうちわを約1万4千枚作った。12日に北島町のフジグラン北島で行われるキャンペーンを皮切りに、県内各署が配る。
県警生活安全企画課が、親しみやすいキャラクターを啓発に生かそうと、ししゃもねこを考案した北島町中村のキャラクターデザイナー川久保貴美子さん(46)に依頼した。
うちわは縦34センチ、横24センチで、架空請求詐欺と還付金詐欺の2種類。
架空請求は、コンビニ店員の格好をしたししゃもねこが「動画サイトの未納料金の名目で電子マネーを買わせるのは・・・詐欺にゃ!」と訴えている。
還付金は、携帯電話で話しながら現金自動預払機(ATM)を操作するネコに「ダメにゃー」と声を掛け「ATMで還付金を支払うという話は詐欺にゃ!」と記している。
同課は「お盆時期に帰省する人にも渡し、家族に注意を呼び掛けてほしい」としている。
キャンペーンは12日午後1時半から約1時間。フジグラン北島の1階出入り口で川久保さんや応神中生らが買い物客にうちわを手渡す。
今年1~6月の特殊詐欺認知件数は24件(前年同期比14件減)、被害額は約4033万円(同約1635万円減)。