京都府宇治市が設置する「宇治市斎場」が、火葬後の母親の骨を紛失したとして、遺族3人が市に3300万円の損害賠償を求めた訴訟は27日までに民事調停に移行し、京都地裁で調停が成立した。市は賠償せず、斎場の指定管理者の業者が解決金を支払う。成立は17日付。

 訴えによると、3人は20年11月、90代で亡くなった母親の骨を拾うため斎場で待機していたが、職員から「遺骨を集じん機で吸引してしまった」と報告され、精神的苦痛を受けたとしている。21年3月に京都地裁に提訴した。

 市はこれまで「損害賠償は指定管理者の責務」と主張していた。担当課は「コメントは控える」とした。