[上]輸出する商品をトラックに積み込む社員ら=徳島市の徳島製粉倉庫[下]金ちゃんラーメン(左)と金ちゃん徳島らーめん

 徳島製粉(徳島市)は、袋入り即席麺「金ちゃんラーメン」と「金ちゃん徳島らーめん」の2種を台湾へ輸出する。県内の業者を通じて現地バイヤーから引き合いがあったのがきっかけで、日本製品の需要が高い台湾での販路拡大を目指す。徳島製粉の商品が、本格的に海外で販売されるのは初めて。

 第1弾として5日、2種合わせて3万7800食を出荷した。8日に徳島小松島港から船便で台湾に送られ、検疫などを経て11月にも販売が始まる。台北市の貿易会社「豊淇国際貿易有限会社」を通じ、台湾全土のスーパーマーケットやコンビニに並ぶ予定だ。

 台湾では即席麺の需要が高く、特に日本製品が人気を集める。円安も追い風となって日本からの輸入が増加しており、現地に人脈のある旅行・人材派遣業の栄美(吉野川市)が7月、徳島製粉に貿易会社のバイヤーを招待。あっさり味を好む台湾人の味覚に合うとして、大量注文が決まった。

 徳島製粉は、現地基準に合わせて原料表示をするなどの準備を進めてきた。日本での販売価格は1食80円前後だが、台湾では4倍程度になる見込み。

 金ちゃんラーメンは1960年代から製造されている徳島製粉のロングセラー商品。過去に卸売業者を通じて少量が海外の店舗に並んだことはあるものの、特定の国や地域で大量販売されたことはなかった。

 田中忠徳専務は「受け入れてもらえるか多少の不安はあるが、新たな販路として期待している。日本となじみ深い台湾の人々に、徳島生まれの味を楽しんでもらいたい」と話している。