豊臣秀吉の重臣だった戦国武将で徳島藩主蜂須賀家の家祖正勝(1526~86年)の若いころの呼称「小六」と記された同時代の史料は、鳥取県立博物館所蔵の古文書が唯一であることを、徳島城博物館学芸員森脇崇文さんが確認した。正勝は伝承が多い一方で、関係する古文書は極めて少なく謎が多い人物とされる。今回の古文書は小六と名乗っていたことを裏付けるだけでなく、正勝に関する最古の史料でもあり、改名の変遷や秀吉に仕えた時期の手掛かりとなる。
 
*詳報は、2015年10月5日付 文化面