廣間組が商品化した木頭杉を使った箸

 那賀町木頭出原の建設会社「廣間組」は、木頭杉の中心部の赤みがかった材を使った「木頭朱杉箸」と、間伐材を活用した「五稜箸」を商品化した。地元の木材を有効活用し、伐採期を迎えた人工林の適正な管理を促そうと企画。包装には和紙など、地域の伝統文化を取り入れた。

 「木頭朱杉箸」(税別2800円)、「五稜箸」(700円)はどちらも五角形。持ちやすい形状にこだわり、合併した旧5町村の振興への思いを込めた。杉特有の香りや肌触りを感じられるよう無塗装で仕上げた。

 朱杉箸は、包装に地元の「拝宮和紙」や国重要無形民俗文化財の古代布・太布を採用した。五稜箸は、パッケージに木頭ゆずや、杉の丸太に乗って川を下る「一本乗り」などの写真をあしらった。

 箸は、徳島市の阿波おどり会館の土産店「あるでよ徳島」や木頭地区のカフェなどで販売。担当者は「木頭杉に毎日触れてもらい、木頭を訪れる人を増やしたい」と話している。