第63期王位戦7番勝負の第1局で初手を指す豊島将之九段。右は藤井聡太王位=愛知県犬山市のホテルインディゴ犬山有楽苑

第63期王位戦7番勝負の第1局で初手を指す豊島将之九段。右は藤井聡太王位=愛知県犬山市のホテルインディゴ犬山有楽苑

 将棋の藤井聡太王位(19)=竜王・叡王・王将・棋聖=に豊島将之九段(32)が挑む「お~いお茶杯第63期王位戦」(徳島新聞社など新聞三社連合主催、伊藤園特別協賛)7番勝負の第1局が28日、愛知県犬山市のホテルインディゴ犬山有楽苑(うらくえん)で始まった。

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 王位戦7番勝負で両者が戦うのは2度目。藤井は昨年、王位、叡王、竜王の3タイトル戦で豊島に勝ち、現役棋士の序列で1位になった。対する豊島は藤井戦に敗れて無冠になり、本シリーズに雪辱を期す。

 振り駒で豊島が先手番となり、定刻の午前9時、立会人の小林健二九段(65)の合図で初手を「2六歩」と指した。

 豊島は7六歩(5手目)で得意の角換わりに誘導。藤井の7四歩(24手目)を受けず、9五歩(25手目)と突き越した。その後互いに腰掛け銀に構え、駒組みが進んだ。副立会人の澤田真吾七段(30)は「お互い予定通りの進行だろう。この先は後手が金をどこに動かすかがポイントになる」と話した。

 対局は2日制で持ち時間各8時間。初日は午後6時で指し掛け、手番が封じる。戦いの模様を徳島新聞電子版で中継している。

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https://www.topics.or.jp/articles/-/718815